治療前と治療後のPSA値変化
PSA値の変化
PSAは前立腺の異常にのみ反応する前立腺に特異的な抗原です。このため前立腺がんの腫瘍マーカー(がんの発見や経過観察に重要な役割を果たす検査数値)として使用されます。健康な人の場合のPSA値は2.0以下とされています。年齢にともなって増えていきますが最大でも4.0以下が標準です。これ以上の数値になると前立腺に何らかの異常が疑われるのです。
私の場合、市の健康診断で2011年(H23)は2.96と正常でした。しかし2年後の2013年(H25)の検査では5.01と基準値の4.0をオーバーしていました。この時は大したことはないだろうと思い「来年再び基準値をオーバーしたら考えよう」と再検査しないでいたのです。ところが翌年の2014年(H26)は発熱のため予約していた市健診をキャンセルすることになります。そして間質性肺炎(特発性器質化肺炎)という病気で入院生活を送りました。そして病気が小康状態になったので2015年(H27)に再度PSA検査を行ったのです。
その結果はPSA値は7.69という高値で、すぐに再検査をすることになります。そのあとのことは各ページに詳細に記しています。その後はMRI検査と生検で癌であることが確実になりました。2016年(H28)2月のPSA値が5.993に下がった理由はよく分かりません。この数値はホルモン療法開始前の検査結果です。ホルモン療法を開始したのは2016年(H28)2月からです。次のPSA検査からは劇的にPSA値が下がります。2016年(H28)11月に放射線療法の外部照射が終わりました。ホルモン療法でのゾラデックス注射はこの後も3年間継続してPSAの変化を見ることになります。従って現在はホルモン療法継続中ということになります。
PSA値の記録
- 2011年(H23)08月13日 市健診 PSA値2.96
- 2012年(H24)09月07日 市健診 PSA値3.11
- 2013年(H25)08月16日 市健診 PSA値5.01
- 2014年(H26)11月 市健診は発熱で受診取りやめ
- 2015年(H27)07月27日 市健診 PSA値7.69
- 2015年(H27)08月11日 PSA値 9.05
- 2015年(H27)11月07日 PSA値 11.640
- 2016年(H28)02月09日 PSA値 5.993 この後ホルモン療法カソデックス薬開始
- 2016年(H28)02月23日 ホルモン療法ゾラデックス注射開始
- 2016年(H28)03月28日 PSA値 0.037
- 2016年(H28)08月23日 PSA値 0.016 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2016年(H28)09月12日 放射線療法、外部照射開始
- 2016年(H28)11月10日 放射線療法、外部照射終了
- 2016年(H28)11月22日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2017年(H29)02月14日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2017年(H29)05月09日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2017年(H29)08月08日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2017年(H29)11月01日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2018年(H30)01月31日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2018年(H30)04月25日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2018年(H30)07月25日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2018年(H30)10月17日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2019年(H31)01月21日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2019年(H31)04月22日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
- 2019年(R01) 07月22日 PSA値 0.008以下 ホルモン療法ゾラデックス注射
今回で3年間続けたホルモン療法ゾラデックス注射は終了となる。 - 2019年(R01)10月21日 PSA値 0.008以下
- 2020年(R02)01月20日 PSA値 0.008以下
- 2020年(R02)05月18日 PSA値 0.008以下
- 2020年(R02)08月17日 PSA値 0.008以下
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